忙しい個人事業を楽にする10の方法

こんにちは。木下賢一です。

事業が忙しく人手が足りない。これは中小企業も個人事業も同じです。個人事業の場合、感覚的行動と拡散傾向にあるスター的な経営者ほど忙しさに陥ってしまいます。前にドンドン進み、人とたくさん会い、企画がモリモリわき出るけれど消化できずにいる。

そんな時、あなたの進んだ道をあとから整備してくれたり、アイデアを現実化してくれるサポーターがいればどんなに楽で楽しいことか。かといって利益に波があり、固定した人件費を支払うことに不安がある。どうすればいいんだろう。

それはまさに変化を要するサインです。人によっては職人的ポジション(自営業)から事業オーナーへの転身を促されているサインかもしれません。周りの先輩たちはどのようにして同じ問題を解決したのかを見てみましょう。

個人事業が忙しくなった時、はじめに取り組むべきこと

忙しくなったらまずは業務効率化に取り組みましょう。前に進めば進むほどアイデアやチャンスが生じますが、既存業務をおろそかにすることはできません。確定しているものを「いかに手をかけずに成し遂げるか」というシステム化が必要です。そこで登場するのがITです。感覚で行っていた仕事をマニュアル化・パターン化すれば誰かにやってもらうことができます。バックオフィス業務もクラウドサービスで一括操作できる時代になりつつあります。

どうすれば生産性を10倍にできるのか、ご自身を楽にするにはどうすればよいかを考えること。仕事量を減らして収益を上げることも考えましょう。その場合は単価を上げる(販売価格を上げる)ことも選択肢の一つです。

周りの忙しい個人事業主はどうしているのか、実はある程度パターンがあります。

大前提:起業間もない場合、商工会などのサポート支援があれば活用する。理想はサポート期間内に現状の仕事をシステム化。自分でやること、やらないことを決める。

パターン
①頼みやすい親族に手伝ってもらう
②パートやアルバイトを雇う
③士業などにバックオフィス業務を外注する
④補助者・カバン持ちなど弟子をとる
⑤協会化
⑥連携化
⑦法人化(会社を設立して職員を雇い入れる)
⑧全く新しいパーソナルアシスタントサービスの活用
⑨個人事業向けの業務改善サービスの活用
⑩個人事業マネジメント・プロダクションの活用

①頼みやすい親族に仕事を手伝ってもらう

もっとも頼みやすい形態です。多くの場合、パートナー(配偶者)やご子息に仕事を頼みます。他人ではないという心理的障壁がそうさせるのでしょう。事務処理を手伝ってもらうことが多いかもしれません。事業全体の役割を分担します。電話番、受付、支払、会計、本業補助。現段階で確定しておきたいのは事業の利益モデルの確立です。フローモデルのビジネスの場合、ストックビジネス化できないかを考えます。重要なのは販売計画です。

②パートやアルバイトを雇う

正確に言うと求人というよりも、身近な知り合いや友人の紹介を求めることになるでしょう。パート業務は①ご自身のご家族に手伝ってもらっている仕事の分業化。気を付けなければならないことは、パートやアルバイトの人件費を捻出するために、あなたは「今以上に走り回らなければならなくなる」という危険性です。事業を楽にしようとしているのに逆に苦しくなることが予想されます。よって重要なことは経営方針の見直しです。規模の拡大を望むのか、小さくても質の高い事業所を目指すのか。短期事業計画から中長期経営計画に思考を切り替えることも大切です。

③士業などにバックオフィス業務を外注する

筆頭は税理士による申告業務です。会計記帳は税理士の独占業務ではありません。クラウド会計も流行ってきましたが、パソコン操作そのものに不安がある場合とっつきにくいのも事実。個人的見解を申しますと、節税については年商1億を突破するまではさほど考える必要はないと思います。

④補助者・カバン持ちなど弟子をとる

№2を育てる方法です。士業、経営コンサルタントや起業家がよく行う手法です。同行することで仕事のやり方を学ばせ、№2に顧客対応と引き継ぎを行います。デメリットは№2は能力が高いため裏切りが発生しやすいこと。独立心が旺盛な場合、せっかく育てたのに独立、という事態が生じます。

⑤協会化

事業戦略上の顧客を変更します。インストラクター育成、塾生、という学びの分野で収益化を図る。ご自身の技術をコンテンツ化し販売する、伝承する。親方になるという感覚です。ご自身の半歩後ろの方をお客様にするといえばわかりやすいでしょうか。

⑥連携化

同じ方向性を持つ事業所と連携します。同業と組んで地域シェアをとることもあれば、他業と組んでワンストップサービス化することもあります。共同経営的手法です。ナレッジシェア(知恵の共有)を業務効率化にも活用します。ただし№1が数人いるともめますので、最終決定権者を取り決めておくことは必須でしょう。弁護士や税理士以外の士業の場合、一人で走ると大体1,200万円ほどの年収ラインから手が回らなくなると思われます。連携化(法人化含む)は年収向上のブレークスルーとなるでしょう。

⑦法人化(会社設立)

法人化は業務効率化の目的以外に、税金対策・箔付け・下請け要件、助成金獲得のためによく設立されます。個人事業を公の事業化することも一案です。多くの会社は持ち株譲渡制限会社で家族経営の延長にすぎませんが、社会の公器をめざすのも地域貢献の一つです。結果、経済的精神的リターンは大きくなります。

⑧全く新しいパーソナルアシスタントサービスの活用

個人事業主専用のパーソナルアシスタントは日本におそらく数えるほどしかありません。個人事業専属秘書です。バトラーやコンシェルジュではありません。ニーズはあるのですがその職に就こうとする方が不足しています。調べると月額基本料5万円+オプションという感じです。地方ではまず見かけないためビジネスチャンスです。人を支えることが好き・今行っている個人事業がどうもうまくいかない、そういう方がこのサービスを開始すると上手くいく可能性があります。

⑨個人事業向けの業務改善ソリューションサービスの活用

個人事業に特化した業務改善ソリューションサービスもあまり見かけません。ここで言っているのは一括内部ソリューションです。対象を細かく区切れば、地方の経営指導員、行政書士、司法書士、社会保険労務士、税理士等がソリューションビジネスの担い手と言えます。また業務改善というのではなく戦術レベルを実施するコンサルタントもここに含まれるでしょう。

⑩個人事業マネジメント・プロダクションの活用

芸能プロダクション、アクターズスクールなどはありますが、地方版個人事業マネジメント・プロダクションはほとんど見かけません。やり方次第では地方ではまだまだ可能性があります。

以上を俯瞰すると重要なことがわかります。

人を支援するサポータータイプは概してご自身の事業運営に苦しむことがあります。実はあなたの近くに、あなたのサポートを求めている個人事業主がいることに気づきましょう。スター性の高い個人事業主のサポートという仕事が今とても手薄です。あなたがスター的事業主を支えることで、双方が栄えるという道もあります。

以上、方策はいろいろあるようで調べると大体絞られてきます。忙しくなってきた方はまずは現状を合理化・効率化し、そして規模の拡大を負うのか、質を高めて小規模で強い事業所にするのかをお考えになると道は開けると思います。

まとめ

1.忙しくなったら、自分でやることとやらないことを明確化する
2.人手を必要とするとき、経営計画も必要となる
3.世話焼き・世話好きは個人事業のマネジメント事業を行うのも一考の余地あり